2010-06-11 19:17:48

司祭年閉幕前夜祭:教皇と全世界の司祭、対話と祈りの集い


「司祭年」の閉幕を翌日に控えた10日夜、教皇ベネディクト16世と司祭たちの対話と祈りの集いがバチカンで開かれた。

バチカンの聖ペトロ広場で行われたこの前夜祭には、世界各国からおよそ1万5千人の司祭が参加。共に教皇の言葉に熱心に耳を傾け、聖体を前に深い祈りの時を持った。教皇と司祭たちの交流は親しみと静かな熱気のこもったものとなった。

この集いでは、各大陸を代表し、5人の司祭が日頃の任務の中で感じることを教皇に質問。
その内容は、広範な職務への対応、神学問題、司祭の独身性、典礼・秘跡に対する誠実、召命の減少など様々なテーマに及んだ。

教皇はこれらの質問一つひとつに、原稿を用いることなく、会場の司祭一人ひとりに話しかけるように率直に、豊かな回答を示された。

たとえば、主任司祭たちは小教区の日常の多くの役務に加えて、今日の社会の広範な必要に十分に応えていくことができるのかという質問に対し、教皇はまず日頃福音のために全力を尽くしている世界中の司祭たちに心からの理解と感謝を述べられた。

教皇は、多様化・複雑化する社会で司祭が様々な活動を望んでも、それをすべてこなすことには限界があり、一番大切なことは、ミサや秘跡を心をこめて行い、個人的な対話や説教を通してみ言葉を告げ知らせ、苦しむ人や困難にある人たちのそばにいてキリストの愛を知らせることを基本としながら、キリストへの燃えるような愛を生きる司祭の姿そのものを信者たちに見てわかってもらうことではないかと述べられた。

集いの終わりに聖体礼拝が行われ、教皇は世界中の司祭たちと共に聖体の前で長い祈りを捧げられた。







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