2010-06-09 19:05:41

キプロス司牧訪問を振り返る、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで9日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中の講話で、教皇は先日4日から6日にわたり行われたキプロス司牧訪問についての報告を行われた。

ベネディクト16世はこの訪問について、聖パウロと聖バルナバが使徒活動を行ったキプロスをローマ教皇として初めて巡礼し、同地の小さいが活発なカトリック共同体の信仰を強め、キリスト者の完全な一致に向けて正教会をはじめ他のキリスト教教会間との対話を励ますと共に、中東のすべての人々に神の祝福と平和を願うものであったと話された。

訪問行程をたどる中で、教皇は、初日パフォスのアギア・キリアキ・クリソポリティッサ教会における祈りの集いで、キプロス正教会のクリゾストモス2世大主教はじめ諸キリスト教教会関係者らと共にキリスト者の一致に向けての努力を相互に確認できたことを喜ばれた。

またニコシアでは、キプロスのカトリック共同体とみ言葉の祭儀やミサを通して交流され、その熱心な教会活動を実際に知ることができたことを感動を持って思い起こされた。

特に今年、創始者・大修道院長聖マロンの帰天1600年を記念するマロン典礼の信者たちとの出会いについて触れた教皇は、特にキプロス北部からの信者らに対し、彼らの置かれた困難に思いを寄せつつ、キリスト教的希望を保ち続けるよう呼びかけたと話された。

6日ニコシアの競技場で行われたミサの中で、今年10月にバチカンで開催される「中東のための特別シノドス(代表司教会議)」の討議要綱を関係司教らに手渡されたことを教皇は今回の司牧訪問の頂点として振り返り、中東地域の様々な典礼の共同体が集うこの会議が、教会の未来に向けて対話と勇気を新たにすると同時に、闘争で苦しむ同地に平和と正義が訪れるよう関心と取り組みを高める機会となることを願われた。







All the contents on this site are copyrighted ©.