2010-06-02 18:42:18

ガザ支援船団拿捕:教皇「暴力は解決にならず新たな暴力を生む」


教皇ベネディクト16世は、2日、バチカンで行われた一般謁見の席で、イスラエル軍によるガザ支援船団拿捕事件について、暴力ではなく対話による解決を訴えられた。

教皇はこの悲劇的な事件の犠牲者を深く悼まれ、中東平和の進展に今回の出来事が与える影響に憂慮を示された。

暴力は係争の解決にはならず、むしろ状況を悪化させ、新たな暴力を生むだけであると述べた教皇は、同地域の市民が調和と安心のうちによりよい生活をおくることができるよう、対話による正当な解決を求める努力を当事国および国際社会の政治責任者らに呼びかけられた。

教皇は犠牲者とその家族のために皆を祈りに招かれると共に、和解と平和のために尽力するすべての人々のために神の支えを願われた。

謁見中のカテケーシスで教皇は、中世のキリスト教文化の考察として聖トマス・アクイナスを再び取り上げられた。

また、4日(金)より6日(日)まで、教皇はキプロスを司牧訪問される。教皇はこの訪問を通して中東のキリスト教共同体に豊かな霊的な実りがあるように祈って欲しいと信者らに話された。







All the contents on this site are copyrighted ©.