2010-05-14 18:56:17

教皇、ポルトで市民とミサ「主の復活の証人となり、現代の人類に奉仕を」


ポルトガル司牧訪問最終日の14日、教皇ベネディクト16世は巡礼地ファティマから、同国第2の都市ポルトに向かわれ、同地でミサを捧げられた。

最後の訪問地ポルトにおいても、教皇は市民の熱心な歓迎に包まれた。中心街のアリアドス大通りで行われたミサにはおよそ12万人が参加、市内には人の波があふれた。

典礼暦で使徒マティアの祝日を記念したこの日、教皇はミサの説教で、マティアが使徒として立てられる際に聖ペトロが述べた言葉、「だれか一人が、わたしたちに加わって、主の復活の証人となるべきです」(使徒言行録1, 20-22)を人々に示された。

ペトロの後継者として教皇は、「兄弟姉妹たち、私と共に主の復活の証人となってください」と信者たちにこの言葉を繰り返された。

キリスト者とは、教会において教会と共にキリストによって派遣された宣教者であると強調された教皇は、復活のキリストを神から受け取り世にもたらすよう、またイエスに信頼し、そのみ言葉に照らされて、現代の人類に奉仕するよう、すべての信者たちを招かれた。

ミサ終了後、教皇は市庁舎のバルコニーから祝福をおくり、市民の歓声に応えられた。

午後、ポルトの空港で行われた送別式で、教皇は滞在中に受けたポルトガル国民の非常に温かい歓迎に心からの感謝を述べられた。

ファティマ巡礼で、さらなる兄弟愛と連帯、相互の尊重と神への信頼に満ちた未来を全世界のために祈ったと話された教皇は、この訪問が人々の福音の証しへの使徒的熱意を新たにするきっかけとなることを願われた。

そして、教皇はポルトガル国民を聖母に託し、「希望の中を歩いていきましょう」と呼びかけられた。

こうして4日間のポルトガル司牧訪問を終えられた教皇は、同日夜バチカンに戻られた。







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