2010-05-07 18:37:03

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2010.5.5)


教皇ベネディクト16世は、5日行われた一般謁見のカテケーシス(教会の教えの解説)で、司祭職をテーマとした考察を続けられた。

教皇のカテケーシスの要約は以下のとおり。

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先日のトリノ司牧訪問では、聖骸布を前に祈りの時を持つことができました。聖骸布はキリストの御顔を観想し、キリストの死と復活の神秘を深く考えるよう私たちを招きます。

キリストのからだである教会の一員として、洗礼を受けたすべての人はキリストの救いの業にそれぞれ参与するよう呼ばれています。

司祭年の終了を間近に控え、司祭職をテーマにした考察を続けながら、今回は司祭の3つの職務「教える務め」「聖化する務め」「統治の務め」の中から「聖化」について考えて見ましょう。

「聖であること」は絶対の真・善・愛・美である神の特質です。キリストの奉仕者として、司祭はいのちをもたらす神の聖性の神秘との出会いに人々を導きます。

司祭が福音を説き、秘跡をとり行うことで、人々は神に近づくことができ、神の似姿に向かって少しずつ変容されていくのです。

聖体の秘跡やゆるしの秘跡をはじめとする秘跡の中で、キリストの聖化の業は確実に現存し効果をもたらします。

秘跡を敬虔にとり行いながら、司祭は信者たちを聖化すると共に、自分たちもまた聖化され、キリストにより近い者となっていくのです。

司祭と彼らの聖化する務めのために祈りましょう。司祭たちが神の御心に従って、真の牧者となることができますように。







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