2010-04-19 17:04:01

マルタ司牧訪問:ヴァレッタの港で教皇と若者たちとの集い


教皇ベネディクト16世は、18日午後、司牧訪問先のマルタで若者たちとの出会いを持たれた。

使徒聖パウロのマルタ島での難破・上陸から1950年を記念して行われた2日間の司牧訪問は終盤に入った。青年たちの代表グループとカルカラ港からフェリーに乗船された教皇は、海路でヴァレッタ港に向かわれた。教皇ら一行の通過に城塞からは歓迎の砲が鳴り響いた。

ヴァレッタ港ではおよそ4万人の若者が教皇を熱く待ち受けた。

教皇は「イエスとの出会いとは、その愛に圧倒されること」と述べ、キリストの弟子たちを容赦なく迫害していたサウロ(パウロ)が、怒りと憎しみをキリストの愛の力に完全に打ち砕かれ、地の果てにまで福音を告げようとする熱意あふれる使徒となったことを指摘。

「神は私たち一人ひとりをどれほど深く愛しておられることか」と、私たちの能力や過ちを知り、豊かな人生のために私たちの過ちを清め、長所を強めてくださる限りない神の愛を説かれた教皇は、聖パウロが体験したように、神は誰一人拒まず、私たちがより良く変わることを望んでおられると話された。

そして、現代の文化がしばしばイエスの教えと異なる考えや価値観を推し進めていても、恐れず、神の愛を喜び、神に信頼してその呼びかけに応えていくよう若者たちを励まされた。

こうしてマルタ訪問を締めくくられた教皇は、同日夕、ルクア国際空港で送別式に臨まれた。

教皇はキリスト教精神を大切に一致と連帯と相互理解の社会を築くようマルタ国民に願われながら、ローマへの帰途につかれた。







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