2010-04-18 17:03:01

マルタ司牧訪問:教皇、聖パウロゆかりの教会へ


マルタ司牧訪問の初日、17日、教皇ベネディクト16世は、首都ヴァレッタでジョージ・アベーラ大統領を表敬訪問された。

空港からヴァレッタ市内へ向かう道のりで、教皇はおよそ10万人の市民の熱い歓迎を受けられた。

大統領官邸である騎士団長宮殿を訪れた教皇は、アベーラ大統領と個人会談された後、ローレンス・ゴンズィ首相ら、同国政府関係者とお会いになった。宮殿前では子どもたちが教皇の83歳の誕生日を祝い合唱し、教皇は病者らをはじめ集った市民らを祝福された。

教皇はこの後、ラバトの聖パウロ教会を巡礼訪問された。

同教会の地下にある「聖パウロのグロッタ」は、紀元60年頃、囚人としてローマに護送されていた聖パウロが、船の難破後上陸したマルタで、3ヶ月間説教をしながら過ごした場所と言われる。このグロッタは同島の最初のキリスト教共同体の形成に重要な役割を果たし、現在もマルタの教会の礎、人々の信仰のよりどころとなっている。

グロッタに降りられた教皇は、聖パウロの像の前で長い沈黙の祈りを捧げられた。

教会前に250人の宣教者と大勢の信者らが集う中、教皇は「聖パウロが説教した福音は今日もこの島に響き、人々を回心と新しい生き方、希望の未来へと招いています」と話された。

聖パウロの苦難は大きな実を結び、パウロのあとに従ってその後世紀にわたり多くの熱心な宣教者がマルタから世界に旅立ったことを教皇は思い起こされ、これからもさらなる福音宣教を担っていって欲しいと、聖職者、修道者、信者らに呼びかけられた。







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