2010-04-14 19:02:42

司祭の務めについて考察、教皇一般謁見、中国の地震被害にお見舞いの言葉


教皇ベネディクト16世は、14日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

復活祭をカステルガンドルフォで過ごされていた教皇は前日午後よりバチカン宮殿に戻られた。

聖ペトロ広場で行われた謁見には3万5千人の巡礼者が参加した。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は司祭年にあたりこの復活節に司祭職について改めて考察したいと述べられた。

昨年6月19日「イエスのみ心」の大祝日に幕開けした「司祭年」は、今年の復活節の終了する6月11日聖霊降臨の大祝日と共に閉幕する。司祭年の閉幕に合わせ、バチカンでは同月9日から11日まで記念行事が予定されている。

教皇はこの日、司祭の「教える務め」「聖化する務め」「統治の務め」の、3つの職務について説明された。

集いの後半、巡礼者への挨拶で、教皇は中国西部で起きた地震の犠牲者のために祈られると共に、被災者に精神的一致を表明された。そして、被災地に対する連帯を広く呼びかけられた。

教皇のカテケーシスの要約は以下のとおり。

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親愛なる兄弟姉妹の皆さん。

司祭年も終わりに近づいています。この復活節中のカテケーシスは司祭職をテーマにしたいと思います。

教会の頭キリストと司祭との深い関連について、特に「教える務め」「聖化する務め」「統治の務め」の3つの職務について話したいと思います。司祭はこれらの職務を遂行する時、キリストの代理として遂行します。

事実、この3つの職務は、復活されたキリストの行為でもあります。キリストはこの3つの職務を司祭たちを通して今日もなお遂行し続け、その教会を教え、聖化し、統治し続けているのです。

3つの職務の第一は教える任務です。これは今の時代にとって特に重要な務めです。司祭は自分自身のことを説教したり教えたりするのではなく、キリスト自身とキリストが御父についてもたらした啓示を説教で教えるよう招かれているのです。

この教えは抽象的なものではなく、生きたキリストご自身を宣言することです。キリストご自身、真理そのものであり、私たちの喜びの元、平和、霊的な再生です。

司祭の「教える任務」は、教えていることを自分の生活そのものを通して証しし、さらに時代を支配する文化の中でしばしば強烈な反対に遭遇しても、使徒たちから伝承された教えに忠実であることを要求します。

すべての司祭たちがアルスの主任司祭に倣い、キリストを忠実に宣言し、人々が善き牧者であるキリストご自身の声を聞くかのように話すことができますように。







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