2010-04-04 18:08:02

復活祭2010:バチカンでミサと祝福、教皇、深い精神的・倫理的回心の必要強調


カトリック教会の典礼暦は、4日、主の復活の大祝日を迎えた。

教皇ベネディクト16世は、3日深夜、復活祭の徹夜ミサをバチカンの聖ペトロ大聖堂で、開けた4日には復活祭当日朝のミサを聖ペトロ広場で捧げられた。

荘厳な徹夜ミサでは伝統の洗礼式が行われ、この中で日本人を含む6人が教皇より受洗した。

朝のミサの冒頭では、枢機卿会の主席であるアンジェロ・ソダーノ枢機卿が復活祭の挨拶と共に、教皇を中心とした教会全体の交わりと一致を表す言葉を述べた。

正午に教皇は、聖ペトロ大聖堂の中央バルコニーから恒例のウルビ・エト・オルビ(ローマと世界に向けた祝福とメッセージ)をおくられた。

復活祭の日曜日、ローマは朝からにわか雨が降るなど不安定な天候となったが、広場には世界各国の巡礼者の傘がいっぱいに広がった。大聖堂前にはオランダから寄贈された花々で構成された春の庭園が明るい色を浮かび上がらせた。

教皇はこのメッセージで、「主を賛美しよう。主はまことに栄光に満ちておられる」という、紅海を無事に渡りきったヘブライ人たちの賛歌を通して復活祭の喜びを告げながら、洗礼の水から上がった者としてのキリスト教徒たち、そして絶えず「過越の神秘」を生きる「脱出」の民としての教会の姿を示された。

今日の私たちにも「脱出」が必要と話された教皇は、表面的でない、深い精神的・倫理的回心、様々な危機から脱するための福音の救いの必要を強調された。

メッセージに続き、教皇は世界各国の言葉で復活祭のお祝いを述べながら、日本語でも「ご復活祭、おめでとうございます」と挨拶をおくられた。







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