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2010-03-04 18:02:13
教皇一般謁見・カテケーシス要約(2010.3.3)
親愛なる兄弟姉妹の皆さん
中世キリスト教文化における偉大な教師たちをめぐるカテケーシスを続けながら、今日は聖ボナヴェントゥーラに目を向けてみましょう。
聖ボナヴェントゥーラは初期のフランシスコ会士の一人で、パリ大学の優れた神学者・教授でもありました。
聖ボナヴェントゥーラは当時台頭し始めた新しいタイプの托鉢修道会、フランシスコ会やドミニコ会の正統性を擁護するために活躍しました。
ボナヴェントゥーラは、托鉢修道会士たちの生活は、清貧・貞潔・従順という三つの福音的勧告を生きることによってキリストご自身に従い、キリストを模倣する生活であり、修道生活の真の形を調えたものであると論じました。
また、彼はフランシスコ会の総長に選ばれ、17年間にわたり修道会を指導しました。それは修道会の成長発展期にあたり、聖フランシスコのカリスマの真正性についての議論の最中でもありました。
聖ボナヴェントゥーラは、その叡智や、会則を正式に取り入れるという指導力によって、また聖フランシスコを「第二のキリスト」熱烈なキリストの弟子として描いた伝記を著すことによって、フランシスコ会のカリスマの強化に最も影響力を持った一人となりました。
後に、聖ボナヴェントゥーラは司教および枢機卿となり、リヨン公会議の最中に帰天しました。
聖ボナヴェントゥーラの著作は、キリストへの深い愛と、キリストを観想したいとの神秘的熱意、そして、天の祖国における永遠の喜びに浸された知恵によって、今日でも私たちに多くの影響を与え続けています。
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