2010-01-27 14:36:13

教皇、聖パウロ大聖堂でエキュメニカルな夕べの祈り


典礼暦で聖パウロの回心を祝った25日、キリスト教一致祈祷週間は、最終日を迎えた。

教皇ベネディクト16世は、同日夕、ローマの城壁外の聖パウロ大聖堂で、他のキリスト教教会代表者らと共に夕べの祈りをとり行われた。

2010年度のキリスト教一致祈祷週間は「あなたがたはこれらのことの証人となる」(ルカ24・48)をテーマに行われた。

今年は、スコットランドのエディンバラで1910年に行われた世界宣教会議から100年目に当たる。教皇は、プロテスタント諸派・英国国教会の宣教者ら1000名以上と正教会代表者が参加したこの会議において、福音宣教のためにキリスト者の一致の必要性が考察され、これが新しいエキュメニカル運動誕生の重要な契機となっていったその過程を振り返られた。

「すべての人を一つにしてください...そうすれば世はあなたがわたしをお遣わしになったことを信じるようになります」(ヨハネ17,21)というイエスの言葉を示された教皇は、キリスト者の証しがより信頼しうるものとなるためには、キリストの弟子である者たちの交わりと一致は特に重要であると強調された。

今日、宗教に対する無関心が広がるだけでなく、キリスト教信仰に対する無理解が見られる中、福音を知らない人々はもとより、すでにキリスト教が歴史の一部となっている地域にも、新しく力強い福音宣教が必要と教皇は指摘。

世俗主義、相対主義、科学倫理、諸宗教対話など現代世界の複雑な挑戦に対し、また環境保護、共通善、平和構築、人権擁護などの課題において、共通の証しを世に示しながら、キリスト者の完全な一致に向けて歩もうと、教皇はすべてのキリスト者に呼びかけられた。







All the contents on this site are copyrighted ©.