2010-01-14 17:33:16

聖フランシスコと聖ドミニコによる福音的刷新テーマに、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで13日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中、教皇はハイチ地震被災地への支援を広く呼びかけられた。

教皇によるカテケーシス(教会の教えの解説)では、中世の教会の歴史・文化の考察の一環として、聖フランシスコと聖ドミニコによる教会刷新運動を取り上げられた。

カテケーシスの要約は以下のとおり。

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親愛なる兄弟姉妹の皆さん

中世のキリスト教文化についてのカテケーシスを続けながら、今日は二つの偉大な托鉢修道会によって促進された教会刷新運動を考察しましょう。

どの時代にあっても、聖人たちは教会生活の真の改革者でした。13世紀において、聖フランシスコと聖ドミニコは、当時の教会の必要性に気づき、広範囲にわたる福音的刷新を実現しました。

フランシスコ会士もドミニコ会士も福音的清貧の生活スタイルを選択しました。しかしカタリ派のそれとは異なるものでした。目に見える教会との一致を保ち、また被造物の価値についての健全な理解を持っていました。

特に都会の環境の中で修道者たちは熱心な説教者として、一般信徒たちの宗教教育や霊的指導に力を入れました。こうして信徒たちの多くはそれらの会の第三会員となりました。

フランシスコ会士もドミニコ会士も、街から街を自由に動き回りながら、教会生活全般および社会の霊的変革に貢献しました。

大学における彼らの存在によって、修道者たちは信仰と理性の調和を主張しながら、文化の福音化のために働きました。こうして偉大なスコラ神学体系が創造されたのです。

彼らの聖性の模範と福音的生活スタイルが、福音に対する各自の証しと、世界をキリストとその教会に導く努力を支えてくれますように。

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謁見の終わりに教皇は、昨年12月24日の降誕祭ミサで教皇の祭服をつかんで教皇を床に倒した女性とその家族とお会いになった。

女性は起こった出来事を申し訳なく思う旨を教皇に伝えた。教皇は女性にゆるしの言葉をかけられ、健康を気遣われた。







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