2010-01-12 16:30:04

システィーナ礼拝堂で教皇による赤ちゃんの洗礼式


典礼暦で主の洗礼を記念した10日、教皇ベネディクト16世は赤ちゃんの洗礼式をとり行われた。

バチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂で行われたミサの中で、教皇は国籍も様々な14人の新生児に洗礼を授けられた。

教皇は説教で、子どもたちが洗礼を受けることによりキリストにおいて神の子となり、教会共同体に迎え入れられるこの日を「偉大な日」として、両親らと大きな喜びを共にされた。

教皇は、ヨルダン川のほとりで罪の無いイエスが罪びとたちと共にヨハネから洗礼を授けられた出来事を深く観想。まぐさ桶の中の貧しく無力な赤子から、公生活最後の日々に弟子たちの足を自ら洗い、十字架上での死という恐ろしい辱めを受けるまでの神の御子の類まれな謙遜をここでも見出されると共に、ナザレを出てから初めて成人として公の場に姿を表されたイエスが、全人類の罪を自ら背負い、罪びとである私たちの立場をとりながら十字架に向かって歩み始めたその姿を見つめられた。

そして、ヨハネから洗礼を受けたイエスが祈っておられると、天が開け、イエスの上に聖霊が降り「あなたはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者」という声が響いたように、天使のお告げや星の導きを経て、今や御父ご自身が世界に御子を示し、人々にキリストの復活と、罪と死への勝利を見つめるように招いておられると話された。

イエスの洗礼のように、今日洗礼を受ける子どもたちにもある意味で天が開け、聖霊がその心に住み、その奥深くで働くようになると述べた教皇は、神から与えられた信仰という最高の贈り物の意味を幼子たちは今はまだ理解できなくても、それは心の中に預けられた命あふれる種のように、将来育ち実を結ぶ日を待っていると説かれた。

教皇は両親や代父母たちに子どもたちを信仰のうちに育てるという義務を思い起こさせると共に、すべての信者に自分の受けた洗礼の素晴らしさと喜びを再発見するよう招かれた。







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