2009-12-30 16:03:26

白柳誠一枢機卿逝去、日本の福音宣教に尽力


東京名誉大司教、ペトロ白柳誠一枢機卿は、30日午前6時45分、療養先のイエズス会ロヨラハウス(東京)で心筋梗塞のために帰天した。81歳であった。

教皇ベネディクト16世は、岡田武夫・東京大司教に宛てた弔電で深い悲しみを表され、日本における福音宣教に長きに渡り尽力し、正義と平和を推進した白柳枢機卿を思い起こすと共に、冥福を心から祈られた。

白柳枢機卿は、1928年、東京・八王子に生まれた。1954年、司祭叙階。1966年、東京大司教区補佐司教、1969年、同協働司教。1970年、東京大司教。2000年に東京大司教区教区長を引退するまで教区の司牧に献身。平和や和解の問題にも積極的に取り組んだ。

1981年には、来日した教皇ヨハネ・パウロ2世を東京に迎えた。

1983年から1992年まで日本カトリック司教協議会会長。

1994年、教皇ヨハネ・パウロ2世より枢機卿に任命された。

2005年、ヨハネ・パウロ2世逝去後のコンクラーベ(教皇選挙)に参加した。

白柳枢機卿はペトロ岐部と187殉教者の列福実現に向けても心を砕き、昨年11月長崎で行われた列福式にはミサを司式し、力強い説教を行った。

今年8月に心臓の発作を起こしてから都内の病院で静養していたが、今月23日よりロヨラハウスに移っていた。

通夜は東京カテドラル聖マリア大聖堂(文京区関口)において2010年1月4日(月)午後6時、葬儀ミサ・告別式は同じく東京カテドラルで1月5日(火)午前11時にとり行われる。

白柳枢機卿の逝去によって、現在の全枢機卿数は184人、そのうち教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿は112人、投票権を持たない80歳以上の枢機卿は72人となった。







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