2009-12-24 16:06:42

降誕祭:バチカンで深夜の教皇ミサ


教皇ベネディクト16世は、24日、降誕祭の深夜ミサを聖ペトロ大聖堂で捧げられる。
 
ローマでは12月下旬に入り寒波を記録したが、クリスマスに近づき雨がちとはいえ温かい日が続いている。
聖ペトロ広場にはバチカン職員が丹精こめて製作した大型プレゼピオ(イエスの降誕を再現した馬小屋の模型)が夕方の序幕を待ち、その隣には金銀の飾り玉で覆われた大きなツリーがそびえている。

クリスマスにプレゼピオを飾る伝統は、主にヨーロッパのカトリック圏、また中南米に見られる。教皇ヨハネ・パウロ2世の希望により、1982年から、聖ペトロ広場にも大きなプレゼピオともみの木が設置されるようになり、現在では冬の風物詩として親しまれている。

プレゼピオのデザインは毎年工夫が凝らされるが、今年はマタイ福音書とルカ福音書に語られるイエスの生涯から発想を得て、城壁の中に農耕や漁業に従事する市民の生活が表現されている。
一方、今年のもみの木はベルギーから寄贈されたもので、数日前に同国の使節とバチカン関係者参加のもと点灯式が行われた。

24日午後5時のプレゼピオ序幕式に合わせて、教皇はバチカン宮殿の書斎の窓に平和を祈ってランプの灯を点される。

続いて夜10時より、教皇は聖ペトロ大聖堂で主の降誕を祝う荘厳ミサをとり行われる。

明けて翌25日、主の御降誕の大祝日の正午、教皇は聖ペトロ大聖堂の中央バルコニーから、ローマと世界に向けての祝福とメッセージ、「ウルビ・エト・オルビ」をおくられる。







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