2009-12-09 18:36:20

無原罪の聖マリア:教皇、スペイン広場での祈り


カトリック教会の典礼暦は、8日、無原罪の聖マリアの大祝日を記念した。

この大祝日は、「聖母マリアが、神の特別な恩恵と特典によって、その母の体内にやどった瞬間において、原罪のすべての汚れから守られた」ことを祝うもの。無原罪の聖母に対する崇敬は教会の歴史の中で古くからあったが、福者教皇ピオ9世が1854年12月8日にこれを正式に信仰個条(キリスト者が守る教え)として宣言して以来、この日は教会の重要な祝日となった。

聖母の大祝日の正午、教皇はバチカンでアンジェルスの祈りの集いを持たれた後、夕方、ローマ市内のスペイン広場で聖母像に花輪と祈りを捧げる伝統の儀式を行われた。

この日はイタリアの国民祝日であると共に、クリスマス前でもあることから、雨がちな天候にもかかわらずスペイン広場は多くの人で賑わったが、教皇の到着と共に広場は静かで敬虔な祈りの場となった。

スペイン広場に隣接するミニャネッリ広場には、無原罪の聖母のブロンズ像を頂上に据えた大きなコリント柱の記念碑がそびえている。

大祝日のために花で埋め尽くされた記念碑に、教皇ご自身もバラの花かごを捧げられた。

教皇は説教で、人々に優しさや、慰め、安らぎを与えるマリア、神に目を向けさせるマリアの存在がいかに町と生活の中に必要かを話された。

人間の心が無関心な感情に覆われている現代、完全に透明な魂を持った無原罪のマリアは人の心の奥深くを再発見させ、それを守り、限りない慈しみと愛にあふれた神の目で他の人々、特に孤独で疎外された人々を見るように教えてくださると教皇は説き、日常生活の忙しさの中でマリアの静かに促す声に耳を傾けるように招かれた。







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