2009-12-03 17:31:21

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2009.12.2)
 


教皇ベネディクト16世は、バチカンで2日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

この日、教皇は、ヨハネ・パウロ2世の使徒的勧告「和解とゆるし」が1984年12月2日に発表されてから、ちょうどこの日で25年を迎えることに言及された。教皇はこの機会に、教会生活におけるゆるしの秘跡の重要さを再確認するよう招かれると共に、聖ヨハネ・マリア・ビアンネ、聖ヨセフ・カファッソ、聖レオポルド・マンディッチ、ピエトレルチーナの聖ピオら、「告解所の使徒」と呼ばれる司祭らの類まれな姿を思い起こされた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)では、教皇は中世のキリスト教思想家のテーマを継続しながら、サン=ティエリーのギョームを紹介された。

教皇のカテケーシスの要約は以下のとおり。

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親愛なる兄弟姉妹の皆さん

中世のキリスト教文化の考察をしながら、今日はクレルボーの聖ベルナルドの親しい友人であると共に優れた修道院神学者であった、サン=ティエリーのギョームを取り上げましょう。

ギョームは12世紀の修道院改革運動において重要な役割を果たし、サン=ティエリー修道院の院長としての任務を退いてからは、シグニーのシトー会修道院に入りました。

ギョームの著作の中心テーマは、愛の力の本性です。ギョームは愛を人間の精神の究極的な召命、原動力として捉えました。ギョームにとって、人間の中に内在するこの力は、すべての愛のゴールまた源泉でもある神の純粋な愛の中に、その完成を見出すのです。

すべての愛の完成、また浄化の過程の頂点である神の愛は、人間性の完全な実現と、神とこの世界の双方についての深い体験的な知識に人を導きます。

「愛はそのものとして知識に導く」というギョームの有名な言葉があります。

信仰の神秘を観想することによって、私たちは神の似姿として成長します。そして、神の意志に自分の意志を一致させることで、神と一つになるのです。

サン=ティエリーのギョームの手本と教えが、神を愛したいとの私たちの望みをますます強め、隣人への愛をもさらに大きくしてくれますように。こうして私たちも真実の喜びを見出し、永遠の喜びを前もって味わうことができますように。







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