2009-12-01 16:32:13

待降節始まる、教皇による夕べの祈り


カトリック教会は待降節を迎え、新しい典礼暦年に入った。

待降節は、主の降誕の準備をする祈りの期間で、聖アンデレの祝日(11月30日)に最も近い日曜日から始まる。待降節をもって教会の典礼暦はスタートし、神の受肉から、受難、復活、聖霊降臨など、キリストの神秘を一年を通して記念していく。

教皇ベネディクト16世は、28日夕方、バチカンの聖ペトロ大聖堂で待降節第一主日の第一晩課(前晩の祈り)をとり行われた。

晩課では、待降節の特徴である、神の御子の降誕を待ち望むと共に、終わりの日のキリストの再臨に目覚めて備えるという、2つの「待機」の精神を反映し、神との出会いを熱く願う詩編や、祈り、聖歌が捧げられた。

説教で教皇は、待降節を表す「アドヴェントゥス」という言葉に「訪れ」「到来」などの意味を示されながら、人間を置き去りにされず、私たちの心に訪れ、様々な形で私たちの間に現存される神に希望を置くよう話された。
神に対する時間はもとより自分の時間さえ持てない日常生活の多忙の中で、また所有することや利益につながることだけに関心を向ける社会の中で、待降節は私たちに沈黙のうちに留まり神の存在に心を向けるよう招いていると教皇は説かれた。

待降節は「永遠を知り、永遠を待つ期間」、「喜びのとき」であると述べた教皇は、神が幼子になられたという喜び、苦しみにさえ打ち勝つ深い喜びを胸に、勇気と信頼を持って歩むよう呼びかけられた。







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