2009-11-25 18:54:38

日本巡礼団:福者ペトロ岐部と187殉教者の聖遺物を教皇に献呈、一般謁見で


教皇ベネディクト16世は、バチカンで25日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

この日の謁見には、日本司教協議会が派遣した公式巡礼団も参加した。

同巡礼団は、昨年11月24日に長崎でとり行われたペトロ岐部と187殉教者の列福式から1周年を機にバチカンを訪れ、教皇に福者たちの聖遺物を献呈すると共に、日本の教会からの感謝の意を表すことを目的としている。

日本の公式巡礼団、約170人は、団長の岡田武夫大司教をはじめとする7人の司教らに率いられ数日前より順次ローマ入りし、この日揃って教皇との出会いに臨んだ。謁見には巡礼団と共に、駐日バチカン大使、アルベルト・ボッターリ・デ・カステッロ大司教も参加した。

教皇はパウロ6世ホールに集った世界各国の謁見参加者への言葉で、日本の巡礼団に向け、「福者ペトロ岐部と187殉教者の列福から1周年を祝う日本の司教はじめ信者の皆さんに心からの挨拶をおくります。神の喜びと平和の祝福が皆さんの上にありますように」と英語で温かい歓迎を述べられた。

謁見の終わりに、日本の教会を代表し、巡礼団団長の岡田大司教が教皇に福者の聖遺物を納めた顕示台を献呈した。教皇は司教ら一人ひとりに励ましを与えられた。

一行は同日午後、バチカンを見学。市国行政庁の家庭の母聖マリア教会でミサを捧げた。同教会で日本の信者たちは、バチカン市国行政長官、ジョヴァンニ・ラヨロ枢機卿の歓迎を受けた。夕方、巡礼団はシスティーナ礼拝堂を訪れた。

この後、巡礼団は福者ペトロ岐部、中浦ジュリアン両神父にゆかりの地をめぐる。

教皇はこの謁見のカテケーシス(教会の教えの解説)で、中世の神学者の考察として、パリのサン・ヴィクトル修道院と関係の深いサン・ヴィクトルのフーゴーとその弟子リシャールを取り上げられた。







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