2009-11-10 18:35:44

教皇「移民の存在は、対話と相互理解・発展の機会」


教皇ベネディクト16世は、移民・難民の司牧のための国際会議の参加者らとお会いになった。

教皇庁移住・移動者司牧評議会が主催する同会議は、「グローバル化時代の移民現象に対する司牧的回答」をテーマに9日から12日までローマで開催されている。

初日、参加者らはバチカンの聖ペトロ大聖堂で教皇庁国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿司式のミサに参加し、教皇との出会いを持った。

教皇は関係者への挨拶で、各国で移民への法的規制が強まる中、移民を「問題」として見るのでなく、受け入れ国にとっての「豊かさ」「民族間対話、相互理解、平和構築と発展のための機会」として考える必要を指摘された。

「移民の存在は人類家族の一致、受け入れと隣人愛の価値に目を向けさせる」と教皇は述べると共に、移民が自国を離れて人間的に受け入れがたい状況を生きながらも、どこにも受け入れ先を見出せないという複雑な状況に、物質的発展のみに基礎を置く社会のあり方を再考せざるを得ないとも話された。

そして、人民間の出会いと対話、相互尊重のない発展はありえないことを理解しつつ、世界的な移民現象というこの大きな社会変化に適切な回答を模索していく必要を強調された。







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