2009-11-03 18:24:52

諸聖人の大祝日:教皇「聖人たちとの交わり」の素晴らしさを強調
 


教皇ベネディクト16世は、典礼暦で「諸聖人の大祝日」を迎えた1日、正午のアンジェラスの祈りを信者と共に唱えられた。

カトリック教会の暦で11月1日に記念される「諸聖人の日」は、天上の栄光のうちにあり、神のもとで現世の人々のために取りなしを続けるすべての聖人を記念する日。

ローマの古代神殿パンテオンをボニファティウス4世が「聖母マリアとすべての殉教者」に捧げてから今年で1400年、その後すべての殉教者の祝日がすべての聖人の祝日となった経緯を教皇は紹介。

そして、特に今年の「司祭年」にあたり、聖人として崇敬される司祭たちを精神的・司牧的徳の模範として思い起こしたいと述べられた。

また、教皇は、翌2日に記念する「死者の日」を過ぎ越しの神秘の光に照らして黙想し、親しい故人たちの眠る墓地を訪問して祈り、聖体のもとに一致しながら、彼らの永遠の救いを祈り、再会の希望のうちに、神の愛をとこしえに享受するためのより深い交わりを生きるよう信徒らを招かれた。

「聖人たちとの交わりは何と素晴らしく慰めに満ちたものでしょう」と教皇は述べ、私たちは決して一人ではなく、深い連帯で結ばれた精神的共同体に属し、そこでは一人ひとりの善が皆の善であり、皆の幸福は個人をも照らすと説かれた。そして、それはこの世においても、家族や友情、教会共同体などを通して、ある程度先取りできる神秘であると話された。

教皇は皆が聖性の道を歩むことができるよう、また亡くなった人々に神の慈しみがあるよう、聖母マリアに祈られた。

この日、教皇は、10年前の1999年10月31日にドイツのアウクスブルグで、ルーテル世界連盟とカトリック教会の間で「義認の教理についての共同宣言」が調印され、2006年にはこれに世界メトジスト評議会が加わったことを思い起こし、この10周年の記念がキリスト教一致への歩みを励ますものであるようにと希望された。







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