2009-10-27 18:37:11

アフリカ特別シノドス:全教会へのメッセージ


バチカンで開催されていた第2回アフリカのための特別シノドス(代表司教会議)は、25日、教皇ベネディクト16世司式のミサによって閉会した。

同シノドスでは、「和解・正義・平和に奉仕するアフリカの教会『あなたがたは地の塩…世の光である(マタイ5, 13.14)』」をテーマに、今月4日から、全体会議や分科会を通して発表や討議を行った。

閉会を前にした23日、シノドス参加司教らは会議の実りとしての最終メッセージを採択。全教会に向け「神の民へのメッセージ」として、英語・ポルトガル語・フランス語・イタリア語で発表した。

メッセージは7つの部分に分けられ、それに序章と結論が加わる。全体で42章から成り立っている。

このメッセージに含まれる多くのアピールには、司祭の独身性・貞潔・物質的財産から離脱、「神の外交官」としての信徒の役割、信徒の恒久的育成、学校教育の重要性などのテーマが取り上げられている。

また、この中には政治界に向けたアピールもあり、収賄と闘い、共通善のために働く聖なる政治家をアフリカは必要としていると、強調している。

さらに、メッセージはカトリックの家庭に対し、近代的な風潮が家庭を破壊することがないよう、また貧困と闘うよう政府に働きかけていかなければならないと述べている。

家庭と関連して、シノドス参加司教らは、カトリックの男性と女性の役割を確認し、特に男性の夫・父親としての責任ある役割を強調。命を受胎の瞬間から擁護し、子どもの教育に留意するよう呼びかけている。

アフリカの未来である若者と子どもたちに対しては、特別な司牧上の配慮と、彼らを暴力などから遠ざける努力を説いている。

メッセージは国際社会に対して、アフリカを尊重と尊厳をもって見守り、経済システムや債務問題を見直し、同大陸の自然と資源を破壊、搾取することがないよう訴えている。

この他、司教らはエイズ問題や、諸宗教間の対話、信仰の自由、民族間の和解、移民の受け入れなどの重要問題にも言及している。







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