2009-10-22 18:17:26

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2009.10.21)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

中世の偉大な神学者についてのカテケーシスを続けながら、最も優れた神学者の一人で、シトー会の修道院長であったクレルヴォーの聖ベルナルドについて考察しましょう。

聖ベルナルドはシトー会の厳格な修道生活を実践する傍らで、当時の教会の諸問題に対しその活動を通して大きく奉仕しました。

聖ベルナルドはその偉大な教えと深い霊性とによって、教会博士と認められ崇敬されています。

また、聖ベルナルドはしばしば「最後の教父」とも呼ばれます。彼の多くの神学的著作と説教集の中に、有名な「雅歌についての説教集」があります。

聖ベルナルドは同時代の多くの人々との友情を育み、広範囲な霊的交流を示す書簡集を残しました。

さらに彼は健全な教えを擁護し、異端に反駁すると共に、台頭し始めていた反ユダヤ主義に対して力強く戦いました。

聖ベルナルドの霊性は、徹底的なキリスト中心主義であり、それは観想的な性格を持っていました。彼はキリストのみ名の甘美さを称え、それゆえに「蜜の流れるごとき博士」とも呼ばれました。

聖ベルナルドの聖母に対する熱烈な信心はよく知られることです。ベルナルドは聖母マリアが御子イエスの十字架上での犠牲に密接に参与したことを洞察していました。

祈りと勉学と観想によって養われた聖ベルナルドの信仰の模範に倣い、私たちも「マリアを通してイエスに」ますます近づき、天国の聖人たちの完全な喜びの中に入ることができるよう祈りましょう。







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