2009-10-15 18:38:48

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2009.10.14)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

今日のカテケーシスでは、12世紀の教会の著名な霊的指導者、クリュニー修道院大修院長ピエールについて考察しましょう。ピエールはその大修院長としての重責と、教会への奉仕のための度重なる旅行にもかかわらず、観想的精神と深い内的潜心、厳格な修徳生活と友人たちとの温かな友好関係を保つことができました。

彼の神への愛と隣人への誠実な愛とを両立させる能力は、生き生きとした教会的なセンスの中にその表現を見出しました。ピエールは、キリストの身体、すなわち教会のメンバーは普遍的教会の問題や試練についても関心を寄せるように、また教会外の人々、特にユダヤ教徒やイスラム教徒たちにも関心を持つようにと勧めていました。このような考え方は彼が生きた時代にあっては大変斬新なことでした。

修道院の典礼とキリストの生涯の黙想を通して絶えず養われたピエールの神学と霊性の中心にあるものは、祈りでした。ピエールはクリュニー修道院で主の変容の祝日を導入し、そのための祈りを作り、キリストの栄光に満ちた御顔の観想に専念しました。

クリュニーのピエールは、祈りと観想、隣人への愛と社会向上を組み合わせる能力によって、ベネディクトの理想を具体化し、しばしばストレスの多い現代社会で聖なる生活を完全に生きようと努める今日のキリスト者たちの模範となっているのです。







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