2009-10-07 18:26:33

教皇、シノドス開始を報告、世界各地の自然災害にお見舞い


第2回アフリカのための特別シノドス(代表司教会議)開幕の4日、教皇ベネディクト16世は、正午の集いで、同会議がアフリカ大陸の平和と発展のために役立つよう祈られた。

アフリカ各国を積極的に司牧訪問された前任教皇ヨハネ・パウロ2世が1994年、第三千年期のキリスト教のために第1回目のシノドスを開催してから15年、この新しいシノドスによってこれまでの歩みを確認しながら、現代の新しい課題への取り組みを見出していくことを教皇は願われた。

教皇はシノドスは学術会議でも計画会議ではないと指摘。会場での発表やグループでの討議を行なうが、そこで主役なのは神、教会を導く聖霊であり、すべての人が神が話そうとされることに耳を傾けることが重要と述べられた。

類まれな人間的豊かさを持つと同時に、貧困や不正義にも苦しむアフリカにおいて、教会は福音の力と具体的な連帯と愛の業を通して様々な課題を乗り越えるよう招かれていると教皇は話され、今回のシノドスを聖母の保護に託された。

教皇はこの祈りの集いで、サモア諸島とトンガの津波、フィリピン、ベトナム、ラオス、カンボジアの台風、インドネシアの地震、イタリアのシチリアの洪水など、自然災害による深刻な打撃を受けた地域にお見舞いの言葉をおくられ、犠牲者の冥福を祈られた。

また、先日、デモの武力制圧で犠牲者を出したギニアをはじめ、このシノドス開催中もアフリカの各地で続く闘争を忘れることはできないと述べ、これらの地に対話と和解を通し公平で正しい解決が行なわれるようアピールされた。







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