2009-09-27 17:49:47

教皇、チェコの教会関係者と夕べの祈り


教皇ベネディクト16世は、26日、司牧訪問先のプラハで、教会関係者との夕べの祈りの集いを持たれた。

チェコ訪問初日の午後、教皇は大統領府・プラハ城にヴァーツラフ・クラウス大統領を表敬訪問された。大統領との個人会談の後、教皇はフィシェル首相ともお会いになった。

続いて同城のスペインの間にて行なわれたチェコ政府関係者や同国駐在の外交官との出会いでは、教皇は真理と自由をテーマに講演され、真理だけが自由と人類の総合的な発展を保証すると話された。

この日の最後の行事として、プラハ城の一角にそびえるゴシック教会、聖ヴィート司教座大聖堂で、教皇と同国のカトリック司祭・修道者・神学生・教会運動関係者らとの夕べの祈りがとり行われた。

この集いで教皇は、チェコにおける教会の歴史と古今の殉教者たちの証しを思いおこしながら、キリストとの個人的な出会いと深い絆だけがキリスト教的召命を実現するための霊的な力を与え、キリストの愛だけが試練の中の使徒的活動を可能にしてくれると強調された。

共産時代が終わり、宗教の自由が取り戻された今も福音を証しすることは決して容易ではないと教皇は述べ、無神論や消費主義、快楽主義、相対主義などが現代社会の精神危機に与えている影響を指摘。こうした中で社会における精神的・倫理的価値が高まるよう教会を構成するすべての人々が努力することが急務であると話された。







All the contents on this site are copyrighted ©.