2009-09-24 18:00:10

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2009.9.23)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

今日のカテケーシスでは、11世紀の教会の優れた神学者、カンタベリーの聖アンセルモについて考察しましょう。

アンセルモは北イタリアのアオスタで生まれました。同地の修道院学校で教育を受け、ノルマンディー地方ベックのベネディクト会修道院に入りました。アンセルモはその修道院で、修院長パヴィアのランフランクの指導の下、勉学と祈りに励み、後にベック修道院の大院長に選ばれました。

数年後、アンセルモはランフランクの後を継いで、イギリス・カンタベリーの大司教となりました。彼はカンタベリーの大司教として、当時ノルマン人の侵略によって荒廃した教会生活の再建、さらに政治権力から教会の正当な自由を獲得するために努力しました。そのために、治世者から疎まれ、3年間の流刑を余儀なくされました。

この偉大な霊的指導者は、優秀な教師、作家、深遠な教説を説く神学者でもありました。アンセルモの最も有名な著作「プロスロギオン」の冒頭にある祈りの中で、アンセルモは信仰を理解し、彼の心が常にあこがれ続け、また愛していた神の真理について極めたいとの熱い願望を披瀝しています。

聖アンセルモの取次ぎによって、私たちがますますキリスト教の神秘の観想に入り込み 、キリストとその教会への愛を深めていくことができますように。







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