2009-09-22 17:05:15

教皇「中東のためのシノドス」来年10月開催を発表


教皇ベネディクト16世は、カステルガンドルフォで19日、東方カトリック教会の総大司教らとお会いになり、この席で来年秋に「中東のためのシノドス」を開催する意向を発表された。

この日、東方カトリック教会の代表として招かれたのは、マロン典礼アンティオキア総大司教のピエール・スフェール枢機卿、カルデア典礼バビロニア総大司教のエマヌエル3世デリー枢機卿、ウクライナの東方典礼キエフ=ハリチ大司教のルボミール・フサール枢機卿、シロ‐マラバル典礼エルナクラム=アンガマリ大司教のヴァルキ・ヴィタヤシル枢機卿をはじめ、コプト典礼・アレクサンドリア総大司教、ギリシャ‐メルキト典礼アンティオキア総大司教、シリア典礼アンティオキア総大司教、アルメニア典礼キリキア総大司教、ルーマニアの東方典礼アルバ・ユリア大司教、シロ・マランカル典礼トリバンドラム大司教、そして、エルサレムのラテン典礼総大司教ら。

教皇はこれら総大司教らを温かく歓迎され、その挨拶の中で、特にヨハネ・パウロ2世の使徒的書簡「東方の光」にも記されたように、すべてのキリスト者の一致のために東方カトリック教会の果たす役割に期待された。

またこれに関連して、キリスト教以外の宗教についても、古くから育まれた共存の歴史に学び、諸宗教間の実りある対話を進めていくよう望まれた。

教皇は常に中東の平和を祈っていると述べ、これを機会に「中東のカトリック教会:交わりと証し:『信じた人々の群れは心も思いも一つにした』(使徒言行録4,32)」をテーマとした「中東のための特別シノドス(代表司教会議)」を2010年10月に開きたい旨を明らかにされた。

総大司教らはシノドス開催に感謝し、そのための準備を進めたいと述べた。またこの日の集いの中で参加者らは、キリスト教徒の移住・流出など東方のカトリック教会の現状や問題点を教皇に報告し、それらについての助言を受けた。







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