2009-09-04 16:46:06

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2009.9.2)


 親愛なる兄弟姉妹の皆さん

今日のカテケシスではヨーロッパ中世の偉大な典型的修道者クリューニーの聖オドについて考察してみましょう。
聖ベネディクトの理想に惹かれて聖オドは若くして修道院に入り修道者となります。 そしてその後、クリューニー修道院の第二代大修院長になりました。12世紀の初頭クリューニー修道院は当時の教会改革の中心的存在でありました。そして聖オドは彼自身の模範とその優れた教説をもってヨーロッパ中の霊的な刷新に大いに貢献しました。
聖オドの残した霊的著作は、彼がどれほど深く修道院生活の中で神の観想にふけっていたか、また過ぎ去るこの世から完全に離脱し、常に来るべき世に大きな憧れを抱きつつ生きていたかを如実に示しています。
聖オドは特に聖体の秘蹟に対して大きな信心を抱いていました。そしてこの秘蹟においてはパンとぶどう酒の形色の下にキリストご自身が実際に存在するという真理を常に強調しました。この信仰における確信は聖オドを聖職者たちの霊的刷新への働きに駆り立て、聖体の秘蹟をふさわしく受ける必要についてたえず強調させました。
中世という困難に満ちた時代にあって、聖オドは実にすばらしい正真正銘の霊的指導者としての役割を果たしたのです。聖オドは個人としては厳格な改革者としての姿勢をいつもどこでも保ちつつもキリストの無限の憐れみの観想から来る大きな喜びをも絶えず併せ持つことを知った人でもありました。







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