2009-07-29 18:26:20

「平和を深めるために被造物を守れ」2010年度世界平和の日のテーマ


来年度の世界平和の日の教皇メッセージのテーマが、29日、発表された。

カトリック教会は、毎年1月1日を「世界平和の日」とし、戦争や分裂、憎しみや飢餓などのない平和な世界が来るように祈っている。

第43回目にあたる来年度のテーマは「平和を深めたいならば、被造物を守りなさい」。

教皇庁正義と平和評議会はこのテーマについて、グローバル化し相互関係化した世界における被造物の保護と善・平和の構築の間にある深いつながりを認識するよう促すことを目的としていると述べた。

資源の利用、気候変動、生命倫理の適用、人口増加など、特に人間の自然環境をめぐる問題においてこれらのつながりが議論される今、人類が社会の正義と平等、国際的連帯への意識を新たにしながらこれらの問題に立ち向かわない限り、民族・世代間の激しい争いの原因を生む恐れがあるとしている。

教皇ベネディクト16世の回勅「カリタス・イン・ヴェリターテ」でも強調されているように、環境保護は今や人類全体の緊急問題であり、現在の世界規模の環境危機には、グローバルな対応こそが必要と指摘。

環境問題に対する新しい相互依存関係への認識が、地球上のすべての住民同士のきずなを強め、それが善と平和の構築につながっていくと、同評議会はこのテーマの選択について説明した。







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