2009-06-29 19:16:35

パウロ年終了:教皇による夕べの祈り、使徒の墓の調査結果を報告


聖ペトロ・聖パウロの大祝日を翌日に控えた28日、ローマの城壁外の聖パウロ大聖堂で教皇ベネディクト16世によって夕べの祈りがとり行われた。

この第一晩課をもって、昨年6月29日から1年間にわたって開催された「パウロ年」が終了した。集いにはコンスタンティノープル総主教庁の使節も参加した。

同大聖堂の教皇祭壇の下に、使徒聖パウロの墓とされる石棺があるが、教皇は説教の中で、最近行われたこの墓の科学的調査の結果を報告された。

過去一度も開けられたことのないこの石棺に、ごく小さな穴を開け、特別な機器を通して調査したところ、中に金糸を織り込んだ緋色の高価な麻布と、青い麻布の形跡、および少量の赤い香と、たんぱく質と石灰質の成分が検出されたこと、また、見つかった非常に小さい骨の破片は炭素14による年代測定の結果、1世紀から2世紀の間に生きた人のものと診断されたことを紹介された。

こうしたことから教皇は、以上の調査結果はこの墓に葬られているのは使徒パウロであるという一貫した言い伝えを確認するものと思われると述べ、これに対する深い感動を表された。

教皇はパウロ年の終了にあたり、聖パウロを通してイエスを知り、彼のように福音に照らされ変容させられることは、常にキリスト者の生活に必要なことであると説き、これからも同使徒と共に歩んでいくよう信者らを励まされた。







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