2009-06-10 12:54:08

6月19日から「司祭年」、教皇による特別免償規定


来る6月19日、典礼暦で「イエスのみ心」と「司祭聖化の日」を祝うこの日から、翌年6月19日までの1年間、カトリック教会を上げて「司祭年」が開催される。

「司祭年」は、生涯の奉仕を通して司牧者の真の模範を示した「アルスの司祭」、聖ヨハネ・マリア・ビアンネ神父(1786-1859)の帰天150年を機会に、司祭らがキリストへの忠実においてますます強められるよう、その「霊的向上」を願って、教皇ベネディクト16世が制定されたもの。

教皇はこの「司祭年」の開催にあたり、司祭と信者のための特別免償規定を教令として発表されている。
教皇庁内赦院を通じて発表された、このたびの免償の規定は以下のとおり。

A.真心から痛悔した司祭が、いかなる日であっても、公に顕示されている聖体の前か、あるいは聖櫃に納められている聖体の前で、少なくとも「朝の祈り」か「晩の祈り」を唱え、そして聖ヨハネ・マリア・ビアンネの模範に倣って、寛大な心で秘跡、特に「ゆるしの秘跡」を授与する時、神の憐れみにおいて全免償が与えられる。この全免償の功徳は死去した同僚司祭たちに譲ることができる。ただし、この免償を得るには、ゆるしの秘跡を受け、聖体を拝領し、教皇の意向に従って祈るという通常の条件を満たすことが必要である。

さらに、司祭らは、聖なる生活をおくり、自分たちに託された聖なる任務を果たすことができるように、特別に定められた祈りを敬虔に唱える度に、部分免償を受けることができる。この部分免償は死去した司祭たちに譲ることができる。

B.真心から痛悔するすべての信徒は、ゆるしの秘跡によって自己の罪を赦され、教皇の意向に従って祈るならば、次の日、すなわち「司祭年」開始の日、および終了の日、聖ヨハネ・マリア・ビアンネ死去150周年記念日、各月の第一木曜日、もしくは司教によって定められた日に、教会または礼拝堂などで捧げられるミサ聖祭に信心をこめて参与し、教会の司祭たちのために、永遠、最高の司祭であるイエス・キリストに祈りを捧げ、またその日において、イエスのみ心に沿って司祭たちが形成され聖化されるように、何らかの善き業を行う時、全免償が与えられる。

司教座聖堂および小教区聖堂において、司牧にたずさわる司祭たち自身が、公的にこれらの信心業を指導し、ミサ聖祭を捧げ、信徒の聴罪をすることはおおいに勧められる。

年配者や病人たち、また正当な理由によって外出不可能な者たちは、あらゆる罪を忌み嫌い、可能な状態になり次第、ただちに通常の条件を果たすとの意向をもって、自宅もしくは現に置かれている場で、上記規定された日々に、司祭たちの聖化のために祈り、また、使徒たちの女王である聖母マリアを通して、病苦やその生活の苦しみを神に信頼をもって捧げる時、全免償が与えられる。

さらに、すべての信徒らは、司祭たちが生活の聖性と清さを獲得できるように、イエスのみ心を称えつつ、信心をこめて「主の祈り」と「天使祝詞」と「栄唱」、または特別に定められた祈りを5回ずつ唱えるたびに、部分免償が与えられる。

この教令は「司祭年」中、効果を有する。







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