2009-05-11 18:18:57

巡礼訪問:教皇、イスラエルで歓迎式「聖地と世界の平和を祈りたい」


聖地訪問中の教皇ベネディクト16世は、11日午前、ヨルダンからイスラエル入りされた。

同日早朝、アンマン空港での送別式を経た教皇は、イスラエルのテルアビブに到着。シモン・ペレス大統領とベンヤミン・ネタニヤフ首相に迎えられた。

空港での歓迎式で教皇は、イエス・キリストの生涯と深く結びつくこの地にやってきた過去から連綿と続く数知れない巡礼者たちにご自分も加わり、特に聖地と世界の平和のために祈りたいと、今回の訪問の目的を示された。

また、教皇はこの訪問を、ナチスによるユダヤ人大量虐殺の犠牲者たちの記憶を心に留め、人類がこのような重大な犯罪を決して再び目の当たりにすることのないように祈る機会としたいと話された。教皇はいまだに各地で見られる反ユダヤ主義と闘い、世界のすべての民族に対する尊重を育てる必要を強調された。

聖地の人々が切望しているイスラエルとパレスチナ間の和平に触れた教皇は、両市民が自分の祖国において、国際的に認められた国境の内側で平和に生活できるように、多くの困難の中にも解決の道を探っていかなければならないと述べ、対話進展への努力を期待された。

最後に教皇は、聖地のキリスト教共同体に挨拶をおくられ、赦しと和解を説いたイエスに倣い、すべての人のいのちを聖なるものとして守り、イスラエルとパレスチナの地で平和と相互尊重を推進して欲しいと願われた。
 







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