2009-04-23 15:06:55

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2009.4.22)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

今日のカテケーシスでは、ほとんど知られていない8世紀の著者、ベネディクト会修道者また修院長でもあったアンブローズ・オーペルトを考察したいと思います。

彼が生きた時代の混乱は、多くの修道院生活にまで悪影響を及ぼしていました。ですから、彼の多くの著作は修道者の召命を再び熱く燃え立たせるように仲間たちを励ますものでした。

彼の作品で広く読まれているものに「悪徳と美徳の戦い」というものがあります。それは修道者たちの日ごとの霊的闘いを助けるためのものでした。 彼はその中で霊魂を脅迫する24の悪徳を挙げ、キリスト者が誘惑に打ち勝つことができるよう、それぞれの悪徳に対抗する美徳を列記しています。

オーペルトは、彼の生きた時代はびこっていた権力や富に対する過度の渇望を見て、貪欲こそあらゆる悪徳の根であると教えています。そして同時代の人々に生命へと導く狭い道を求めるよう励ますのでした。オーペルトは黙示録を一種の教会論とみなし、それについて素晴らしい解説書を残しています。

オーペルトは、「キリストはその身体である私たちの中で、毎日生まれ、死に、そして復活すべきだ」と教えました。ですから、聖母マリアは教会のモデルとしてあげられています。 事実、オーペルトは西方教会における最初のマリア神学者とみなされています。そして彼は聖母マリアに対してほとんど神秘的とも言える愛をもって書いています。

彼は言います。愛こそ神を理解するための鍵です。知的研究は、道を示すことはできるでしょう。しかし、私たちは神を愛してこそ、初めて神を真に知ることができるのです。オーペルトの教えに従って、私たちも神への愛の中で毎日成長できるよう努力しましょう。







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