2009-04-10 19:29:14

聖木曜日:教皇による主の晩さんのミサ


教皇ベネディクト16世は、9日夕方、ローマの司教座大聖堂であるラテランの聖ヨハネ大聖堂で主の晩さんのミサをとり行われた。

主の晩さんの夕べのミサと共に、教会は典礼暦の中の頂点をなす「聖なる過ぎ越しの3日間」に入った。

主の晩さんのミサは、キリストが最後の晩さんにおいて聖体とミサ聖祭、司祭職を制定したことを思い起こすもの。このミサの説教で、教皇は聖体の深遠な意味を改めて認識するよう招かれた。

「パンを裂くことにおいて、主はご自身を、すなわちこの世の真のいのちのパンを分け与えるのである」と述べた教皇は、この行為がイエスの死と愛を神秘的に示唆することをも指摘された。

また、教皇は、「この世の様々な脅威を前に、主は私たちに食卓を整え、栄光の杯、イエスの愛のぶどう酒で満ちた大きな喜びと真の祝祭の杯を与えられる」と話された。

教皇は、キリストのいのちを与えられた私たちが、その愛に変容され、主の平和の道具となることができるようにと祈られた。

説教の後、キリストが最後の晩さんの前に、自ら弟子たちの足を洗ったことにちなむ「洗足式」が行なわれた。教皇はキリストの愛の模範に倣い、祭壇前に座った12人の司祭の足を洗われた。

聖木曜日の夜、聖ヨハネ大聖堂では、教皇ミサの終了後も、聖体を礼拝する信者らが絶えることなく続いた。

10日、キリストの十字架上での死を記念する聖金曜日には、教皇は夕方バチカンの聖ペトロ大聖堂で主の受難の儀式を、また夜にはローマ市内のコロッセオで十字架の道行きをとり行われる。







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