2009-03-30 18:30:58

「イエスの御顔を見つめよう」教皇、小教区の若者たちに励まし


教皇ベネディクト16世は、29日、ローマ教区のサント・ヴォルト・ディ・ジェズ教会を司牧訪問し、信者参加のミサを捧げられた。

復活祭前の四旬節に教皇がローマ司教として教区内の教会を訪問するのは、毎年の恒例となっている。

今回教皇が訪問されたサント・ヴォルト・ディ・ジェズ教会(イエスの聖なる御顔教会)は、ローマ南西のマリアーナ地区にある小教区で、管轄内の住民はおよそ1万5千人、4千世帯。

同教会で教皇は、地元の子どもたちやケアハウスのお年寄りをはじめ、大勢の信者たちの熱心な歓迎を受けられた。

主任司祭のルイジ・コルッツィ神父は、今日、信者の多くの家庭で両親が仕事のために不在がちであり、それが青少年育成上の問題になっていること、一方で若者たちは小さなことにも精神的価値を求めているなど、同小教区の現状や課題を紹介。

これに対し、教皇はミサの説教で、「キリストの魅力に惹かれるままに、その御顔を信仰の眼差しで見つめ、イエスよ、あなたと共に、あなたのために、何をしたらいいですかと問いなさい。そして、イエスに耳を傾け、聖霊に導かれ、神が望まれる道を進むように」と、若者たちに励ましを与えられた。

また教皇は、経済危機による社会的困難が増している現在、必要に事欠く人々への奉仕の大切さを信徒らに呼びかけられた。

 教皇はミサ終了後、初聖体を準備している子どもたちにお会いになった。「初聖体で一番大切なことは、お祝いのご馳走ではなく、イエスご自身だということを忘れないでください」と教皇は優しく話しかけられ、子どもたちと「互いに祈りましょう」と祈りの約束を交換された。







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