2009-03-21 14:53:52

教皇、アンゴラを訪問「強者の論理に屈せず、正義の下に豊かさの共有を」


教皇ベネディクト16世は、20日、アンゴラの首都ルアンダに向かわれた。

最初の訪問国カメルーンをあとにし、教皇のアフリカ司牧訪問旅行は後半に入った。

アンゴラの宗教は、キリスト教、地域の伝統宗教、イスラム教等で、人口の中でカトリック信者は約55.6%を占めている。

アンゴラにおけるキリスト教の歴史は古く、最初に福音が伝えられたのは15世紀末にさかのぼる。教皇ヨハネ・パウロ2世は、1992年、アンゴラのキリスト教伝来500周年を機会にルアンダを訪問、記念ミサを捧げられている。

ベネディクト16世のこのたびの訪問は、前教皇以来17年ぶりとあって、首都には祝祭的な活気があふれた。

同日正午過ぎ、ルアンダ国際空港で、教皇はジョゼ・エドゥアルド・ドス・サントス大統領と共に歓迎式に臨まれた。

挨拶の冒頭で教皇は、前回のヨハネ・パウロ2世の歴史的訪問を振り返り、長い内戦の苦しみを越え、正義と平和と連帯の社会を築くようアンゴラ国民に呼びかけたそのメッセージを思い起こされた。

教皇自身も、破壊的で非人間的なイデオロジーのために戦争の悲劇と人々の分裂を引き起こしたドイツの辛い体験を振り返り、平和と友愛の大切さ、闘争や緊張を乗り越えるための対話の必要性を強調された。
天然資源に恵まれたアンゴラが、強者の論理に屈することなく、その豊かさを公正・平等に基づいて人民間の調和のために役立て、アフリカに平和と連帯の未来を推進するよう、また究極の貧しさの中に置かれた多くの人々の権利を決して忘れることがないようにと教皇は願われた。
またこの中で、教皇は先日の集中豪雨で深刻な被害を受けた南西部クーネネ地方の住民に連帯を示され、同地への支援を呼びかけられた。







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