2009-03-21 18:20:05

教皇、アンゴラで政治家や外交団との出会い「贈賄や女性差別との闘いを」


アフリカ司牧訪問中の教皇ベネディクト16世は、20日午後、アンゴラの首都ルアンダで同国の政治家および外交団と会見された。

教皇は大統領官邸でジョゼ・エドゥアルド・ドス・サントス大統領と個人会談を持たれた後、アンゴラの政治家および各界代表者と駐在の外交団に挨拶をおくられた。

27年間の内戦によって大きな打撃を受けたアンゴラに、現在平和が育ち、社会に安定と自由がもたらされるようになったことを教皇は喜ばれ、同国の発展のために社会の基盤を復興し、市民に希望を取り戻させた政府の努力を称賛された。

「アフリカに希望の時が訪れたことを、アンゴラは知っている」と述べた教皇は、今こそ清廉・高潔な心をもってこの大陸に変化をもたらし、強欲や暴力、無秩序の苦しみから人々を解放し、真の民主主義へ導くよう、政治家らに呼びかけられた。

こうした中で、人権の尊重、透明な政府、司法官の独立、報道の自由、正直な行政、教育・医療施設の整備などを取り組むべき課題として挙げられ、特に根本的な回心をもって贈賄を絶つ必要を強調された。

また、社会の基礎である家庭が、貧困や失業、病気、難民生活などの理由で脅かされている状態を注視された教皇は、中でも女性や少女に対する暴力や性的搾取、堕胎の横行などに深い憂慮を表された。

そして、教皇は、教育・医療・社会福祉における奉仕を通し、エイズの影響を受けた家庭をはじめ、家庭の支援に力を尽くし、男性と女性が調和のもとに補い合い、平等な尊厳を推進できるよう努力するカトリック教会の方針を示された。







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