2009-03-20 12:11:58

カメルーン:教皇、障害児のリハビリ施設訪問、シノドス評議会メンバーと会見


カメルーン訪問中の教皇ベネディクト16世は、19日午後、首都ヤウンデの「カーディナル・ポール・エミール・レジェ・センター」で病者らとの出会いを持たれた。

体の不自由な子どもたちのケアとリハビリテーションを専門とする同センターは、カナダ・モントリオール大司教であったポール・エミール・レジェ枢機卿(1904-1991)によって1971年に創立された。現在は国による運営に移行している。

附属の礼拝堂で祈りを捧げられた教皇は、施設内で障害や病気を持つ子どもたちと交流された。

続いて屋外で、教皇はカメルーン各地の病院のおよそ200人の子どもの患者たち、またその家族や医療関係者とお会いになった。

教皇は、「大きな苦しみの存在に対し、私たちは無力に感じ、それを表す言葉も見つかりません。十字架の神秘の中にある兄弟姉妹たちを前に、祈りと、愛情と慰めのあふれる行為や眼差し、微笑みは、多くの言葉に勝るものです」と述べられた。

ゴルゴタでキレネ人のシモンはイエスの十字架を無理に担がされたが、イエスの復活後にはじめて、彼は救い主を助けたのだということがわかったと、教皇は話された。

そして、「それは私たちも同じなのです。たとえ私たちがなかなか理解できないとしても、キリストは私たちのすぐそばにおられます。主の最終的な勝利だけが私たちに試練の真の意味を教えてくれるのです」と続けられた。

教皇は子どもたちのために祈られ、その一人ひとりに祝福を与えられた。

この後、教皇はヤウンデ市内のバチカン大使館でシノドス評議会メンバーと会見され、関係司教らの労をねぎらわれると共に、今秋の第2回アフリカ特別シノドスへの期待を分かち合われた。

教皇は、同シノドスへの実りを願ってご自分で書き下ろされたアフリカの保護者聖母マリアへの祈りを、司教と共に唱えられた。







All the contents on this site are copyrighted ©.