2009-03-12 15:01:54

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2009.3.11)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

中世の東西教会の教父たちについてのカテケーシスを続けながら、今日は8世紀の偉大な宣教者で、特にドイツの使徒と呼ばれる聖ボニファチオについて考察しましょう。

聖ボニファチオは、675年頃、イギリスで生まれ、ウインフリッドという名で洗礼を受けました。その後、修道生活に入り、司祭に叙階されました。

彼は優れた学者としての輝かしい将来を約束されていたにも関らず、ヨーロッパ大陸の異教徒たちにキリストの福音を告げ知らせるという使命に自分が呼ばれていることを強く感じました。

聖ボニファチオはローマを訪れ、時の教皇グレゴリオ2世から特にドイツ民族の福音宣教のミッションを託されました。ボニファチオという新しい名前を受け、信仰の伝播とキリスト教倫理を広めることに、疲れを惜しまず働き続けました。

そして、教会組織や修道生活を特に北ヨーロッパ諸国に確立し、キリスト教文化の発展に少なからぬ貢献をしました。

聖ボニファチオはキリストへの信仰の証人として、754年、現在のオランダ北部で殉教し、フルダの修道院に葬られました。

聖ボニファチオはその宣教への熱意と、神のみ言葉への忠実、カトリック信仰への完全なる帰依、聖座との深い一致、ゲルマン文化とローマカトリック教会の信仰遺産を融合させる努力など、多くの模範をもって、今日でもなお私たちを教え導いてくれるのです。







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