2009-03-03 13:43:22

教皇庁統計:世界のカトリック人口増加


教皇ベネディクト16世は、28日、2009年版の教皇庁年鑑を受け取られた。

「教皇庁年鑑」は、世界のカトリック教会および教皇庁組織の一般情報や人事をまとめたもので、毎年国務省の統計局が編纂する。

最新版年鑑と共に、2007年度のカトリック人口の推移と内訳が発表された。

これによると、2007年の世界のカトリック信者は、約11億4千7百万と、2006年の約11億3千百万人から増加を見せた。これは世界の人口増加率(1.1%)のリズムに実質的に呼応する形となっている。一方、全世界の人口に占めるカトリック信者の割合は17.3%と、前年の数値に比べほぼ横ばいとなっている。

大陸別推移を見ると、特に信者の数が増加したのは、オセアニア(+4.7%)とアフリカ(+3.0%)。また、アジア(+1.7%)とヨーロッパ(+0.8%)でも増加が見られた。アメリカでは(-0.1%)と、わずかながら減少したが、同大陸は全世界のカトリック信者の半分を集めている。

2007年における司教の数は、4946人(2006年:4898人)。

全世界の司祭数は、1980~90年代の低迷期の後、2000年(405.178人)より増加傾向に転じ、2006年の407.262人から 2007年は408.024へと成長を更新した。

司祭数の増加は、特にアフリカとアジアにおいて顕著で(2000-2007年比、それぞれ+27.6%、+21.2%)、アメリカでは横ばい、一方、ヨーロッパとオセアニアでは(-6.8%、-5.5%)と大きな減少を見せている。

世界の永久助祭の数は、2006年の34.520人から、2007年の35.942年へと、4.1%以上の伸びを記録した。

司祭を目指す世界中の神学生は、2006年の115.480人から2007年は115.919と、0.4%増加。神学生の増加はすべての大陸で見られ、アフリカ、アジアでの伸びがわずかであったのに対し、ヨーロッパとアメリカはそれぞれ前年比2.1%と1%成長した。







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