2009-02-18 15:48:12

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2009.1.18)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

初代キリスト教会の教父たちについてのカテケーシスを続けながら、今日は中世の西方教会を代表する著作家、聖ベダ・ベネラビリスについて考察しましょう。

イギリスのウエアマウス大修道院の修道者だった聖ベダは、その学識と聖なる生活によって、全中世紀を通じて最も博識で優秀な学者の一人となりました。

聖ベダはその数多い著作や聖書注釈書の中で、終始一貫してキリストとその教会の神秘、および救いの歴史における旧約聖書と新約聖書の一致と連続性を力強く説きました。

聖ベダはまたその数々の歴史的著作によって、偉大な歴史家としても評価されています。彼は使徒言行録の時代から、教父や公会議の時代、そして彼自身が生きた中世に至るまで、教会の歴史を書き残しました。

聖ベダの教会史は、イギリスにおける福音宣教の広がりと発展を詳しく物語っています。

その豊かな典礼的・歴史的観点によって、彼の書き残した書物は、教会に奉仕する教師、牧者、修道者らの優れた指導書となりました。

聖ベダの偉大な教えと聖なる生活は、彼に「ベネラビリス」すなわち「尊敬すべき」という称号を与えるものとなり、人々はいつも彼を「尊敬すべきベダ」と呼ぶようになりました。

聖ベダの書物は、非常な勢いでいち早く全キリスト教界に広まり、彼をしてキリスト教ヨーロッパを築く上で最も影響力のある人物の一人としたのです。







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