韓国のキム・スファン枢機卿逝去、教皇の弔電

韓国のソウル名誉大司教・金寿煥（キム・スファン）枢機卿が16日、逝去した。86歳であった。

金枢機卿は、1922年、大邱（テグ）に生まれた。1951年、司祭叙階。1966年、馬山（マサン）司教。1968年、ソウル大司教となり（1998年、教区長職引退）、30年間にわたり同大司教区の司牧に尽力、福音宣教における信徒の参加を活性化させた。諸宗教対話の促進に努めると共に、国内が政治的に困難にある時にも、人権擁護のために勇気ある発言を行なった。アジア司教協議会連盟（ＦＡＢＣ）会長（1973～1977年）、シノドス委員会メンバー（1974年～77年）、アジア特別シノドス議長代理（1998年）などを歴任。1969年、教皇パウロ６世によって枢機卿に任命された。

教皇ベネディクト16世は、ソウル大司教チョン・ジンスク枢機卿に宛てた弔電で、金枢機卿の逝去に深い哀悼の意を表された。教皇は同枢機卿の長年にわたる教会への奉仕を感謝をもって思い起こされると共に、冥福を心から祈られた。