2009-01-12 18:36:15

システィーナ礼拝堂で教皇による幼児の洗礼式、両親の役割を強調


教皇ベネディクト16世は、11日、バチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂でミサを捧げられ、この中で赤ちゃんの洗礼式をとり行われた。

教会暦でイエスの洗礼を祝ったこの日、ミケランジェロをはじめ、ルネッサンスの巨匠らのフレスコ画に囲まれて洗礼を授けられたのは、国籍も様々な13人の赤ちゃんたち。両親や小さい兄弟たち、そして代父母たちがその式を温かく見守った。

ミサの説教で教皇は、降誕祭や、主の公現が私たちと共におられる神の神秘に目と心を開いてくれるものであるならば、主の洗礼の祝日は、神との毎日の個人的な関係に私たちを招き入れてくれるもの、と説明された。

そして、洗礼はいわば神がご自分と人間との間に築かれた「橋」「希望の扉」であり、神と出会い、神に愛されていることを知るための歩みを示してくれる「しるし」であると述べられた。

また、教皇は両親らに、赤ちゃんが洗礼を受けたことで神から得た恵みの大きさに感謝し、子どもたちが最も大きな新しい家族、すなわち神の家族、教会に迎え入れられたことを喜んで欲しいと話された。

洗礼式では赤ちゃんたちは眠っていたり、泣き出したりと、毎年の微笑ましい光景が見られた。教皇は微笑みと共に一人ひとりの顔を見つめられ、名前を呼び、洗礼の水を静かに額に注がれた。

同日正午から行われたアンジェラスの祈りでも、教皇は午前中の洗礼式の喜びを伝えると共に、福音に基づいて子を育てる両親の責任を強調された。

これと関連して教皇は、「人間的・キリスト教的価値を形成する家族」をテーマにメキシコシティで間もなく開催される第6回世界家庭大会に触れ、教皇庁家庭評議会主催のこの大きな国際ミーティングに豊かな神の恵みがあるよう、信徒らに一致した祈りを呼びかけられた。







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