2009-01-01 16:47:14

神の母聖マリア大祝日・世界平和の日:教皇「不平等な貧困と戦おう」


2009年の元日、神の母聖マリアの大祝日と第42回世界平和の日を記念し、教皇ベネディクト16世はバチカンの聖ペトロ大聖堂でミサを捧げられた。

カトリック教会の典礼暦は、1年の最初の日を神の母聖マリアに捧げると共に、「世界平和の日」を記念する。

「世界平和の日」は、1968年、ベトナム戦争が激化する中、教皇パウロ6世が、平和のために特別に祈る日として制定。以来、全カトリック教会は戦争や分裂、憎しみや飢餓などのない平和な世界が訪れるよう祈りを捧げてきた。毎年この日に向け教皇の平和メッセージが発表されている。

今年の世界平和の日に先立ち発表された教皇メッセージのテーマは、「貧困と闘い、平和を築く」。

教皇はミサの説教で「貧しさ」とは何かを考える上で、「イエスが選び取り、提示される貧しさ」と「世界をより良くするために、闘うべき貧しさ」の2つの貧しさを指摘された。

そして、教皇は多くの人々の平和を脅かす不公平な貧困と闘うためには、福音が説く清貧と連帯の精神を再発見し、無駄と不足の差を縮小し、限られた地上の富を賢明に管理することが大切と強調された。

また、説教の後半、教皇は闘争の続くパレスチナ自治区ガザ地区に平和を祈られ、暴力・憎しみ・不信は最も恐るべき貧困の形であり、これらと闘っていく必要を述べられた。







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