2008-12-22 16:06:46

「お告げ」の神秘を観想、世界天文年開幕に向け挨拶、教皇、日曜の集いで


教皇ベネディクト16世は、バチカンで21日、日曜正午のアンジェラスの祈りの集いを持たれた。

降誕祭を目前にした待降節第4主日、教皇は説教でこの日の福音朗読箇所、ルカ福音書(1,26-38)の、天使ガブリエルがおとめマリアにキリスト受胎を告げる箇所を観想された。

人となられた神の神秘と、イエスの死と復活の神秘は、神の贖いのご計画において決して切り離すことのできない2つの要(かなめ)であると教皇は強調。

主の降誕の大祝日を待つ今、アンジェラスの祈り(お告げの祈り)を通して日頃親しんでいる「お告げ」の場面をより深く見つめ、私たちの間に住むために来られる贖い主を信仰をもって受け入れるよう呼びかけられた。

また、教皇は神の救いの神秘が歴史的側面と共に宇宙的側面をも持つことを指摘されつつ、典礼の中でキリストは光をもって宇宙を変革し照らす太陽としても捉えられていること、降誕祭そのものも冬至の近くに祝われ、クリスマスと共に日が長くなっていくことなどに触れられた。

実際、冬至に向かったここ数日、バチカンの聖ペトロ広場のオベリスクの影が一年で一番長く伸びていたことを教皇は紹介されながら、かつてバチカンの広場全体がオベリスクを中心に日時計の役割を持ち、天文学的知識が祈りの生活と結びついていたことなどを思い起こされた。

こうしたことから、教皇は来年2009年の世界天文年に言及。ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で初の天体観測を行なってから400年を迎えるにあたり、この記念年に参加するすべての関係者に温かい挨拶をおくられた。







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