2008-12-18 15:43:50

「世界平和には正義と倫理的対話が必要」教皇、11カ国の新大使に


教皇ベネディクト16世は、18日、11カ国の新大使とお会いになった。

この日、信任状提出のためにバチカン宮殿を訪れたのは、マラウィ、スウェーデン、シエラレオネ、アイスランド、ルクセンブルグ、マダガスカル、ベリーズ、チュニジア、カザフスタン、バーレーン、フィジー諸島の新しい在バチカン大使ら。

教皇はすべての大使に向けた挨拶で、特に世界平和の構築をテーマに話された。

大使とは平和の構築者であり、調和を保ち争いを避けるという個人的な素質だけでなく、実際に平和に奉仕する献身的姿勢が必要と強調され、正義に基づく真の平和が求められる今、外交団の一層の努力を願われた。

中でも教皇は、先頃ドーハで行なわれた「モンテレー合意実施再検討のための開発資金に関するフォローアップ国際会議」の前に、バチカンは現在の経済危機が貧しい人々の発展支援にもたらす影響を考える研究会を開き、経済と発展の関係を管理するための倫理的対話や、経済危機の影響を最も受けやすい弱い人々への連帯の必要性を考察したことを紹介され、これらの問題についてのさらなる関心を呼びかけられた。

続いて、教皇はそれぞれの大使に個別の挨拶をおくられた。

この中では、ヨーロッパの大使らには安楽死や、家族、生まれてくる新しい命に関連した問題、アフリカ・中東諸国には、民主主義の構築、経済の安定化、文化・宗教間対話などがテーマとなった。

また、中米ベリーズの大使には青少年育成の重要性、民族と文化の交差点であるカザキスタンには相互尊重と平和的共存の追求、フィジー諸島には内政安定や気候変動への挑戦に焦点が当てられた。







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