水曜教皇一般謁見カテケシス要約
（２００８．１２．１０）

親愛なる兄弟姉妹の皆さん

聖パウロの教えについてのカテケシスを続けましょう。
今日は特に聖パウロの教えに従って教会における秘蹟的な生活について少し考察してみたいと思います。
最初に洗礼について考えて見ましょう。聖パウロは洗礼によって私たちはキリストの死と復活に参与するのだと教えています。 洗礼によって私たちは罪に死に、キリストと共に新しい生命によみがえり,そして、キリストと神秘的に一致するのです。
洗礼の清めの水によって私たちは洗われ清くなり聖化され義人とされます。さらに洗礼を通して信じる者は聖霊において刷新され「新しい人」となるのです。 そして同じく聖霊を通してキリストの唯一の身体に一致します。

聖体の秘蹟において教会の生命は養われ成長します。使徒聖パウロから受け継いだ教えに従ってキリスト教共同体は,パンとぶどう酒を取り祝福し、弟子たちに食べそして飲むようにと与えられた最後の晩餐の席上でのイエスのあの業を繰り返します。
このようにしてイエスの受難が記念され,神の民のために準備されている天の晩餐が前もって味わうのです。
聖体はまたキリストとその花嫁である教会の一致をも保証します。

偉大な使徒聖パウロの教えを熟考することによって、私たちも教会に対するその愛をますます大きく成長させ、教会が私たちに提供してくれる泉から豊かな生命の水を汲みとるようにいたしましょう。