2008-11-14 18:16:23

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2008.11.12)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

聖パウロについてのカテケーシスを続けながら、今日は聖パウロのキリストの死と復活についての教えの中から、主の第二の到来についての教説に移りましょう。

聖パウロにとって、世の終わりの主の到来の時には、死者たちの復活と神のみ国の完成が伴い、そして、キリストを信じ、キリストに信頼を置いた人々は、永遠に天の栄光の中にキリストと共に留まるのです。

事実、キリストの勝利のみ国はもうすでに始まっています。 しかし、救いの最初の実りとしてすでに聖霊を受けた私たちは、救いの完成をまだ待っている状態にあります。

私たちのこの地上での生活は、多くの困難と苦しみに満ちています。しかし、現実がそうであっても、私たちは永遠の栄光への復活に対する希望と期待に生かされる必要があります。

聖パウロの内容豊かな終末論は「すでに」と「まだ」との間を緊密に結びつけるものです。

聖パウロは、ローマの教会に宛てたその手紙の中で、「私たちは希望においてすでに救われている」とはっきりと述べています。

キリストの再臨と天の御父の救いのご計画の完成への二重の喜ばしい期待は、聖パウロがコリントの信者たちに宛てた手紙の中で伝えている、初代キリスト者たちがよく唱えていた「マラナタ」(主イエスよ、来てください)という祈りの中によく表現されています。
 







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