2008-11-11 14:36:39

「ナチスの反ユダヤ主義の恐ろしさを繰り返してはならない」教皇、日曜の集いで


教皇ベネディクト16世は、9日、日曜正午のアンジェラスの祈りを信者と共に唱えられた。

この日は、1938年11月9日から10日にかけての夜、ナチスがドイツ各地でユダヤ人の商店や事務所、住宅、シナゴーグを襲撃・破壊し、多数のユダヤ人を殺害した事件(水晶の夜事件)から70年にあたった。

ドイツ国内のユダヤ人に対する組織的で激しい迫害の始まりとなり、やがてユダヤ人大虐殺に至ったこの出来事を深く心に留められた教皇は、これらの悲劇に対し今日も苦しみを感じると述べられた。

教皇は、このような恐ろしい出来事が二度と繰り返されることのないように、あらゆる形の反ユダヤ主義や差別と闘い、若者たちをはじめ人々に相互の尊重と受け入れの精神を教えていかなければならないと説かれ、すべての犠牲者のために祈られた。

また教皇は、コンゴ民主共和国・北キブ州で続く激しい武力衝突が、無実の市民を含む多くの犠牲者を出し、破壊・略奪・暴力行為のために多くの人々が避難している状況に憂慮を表された。

教皇はこれらの避難民に思いを寄せられると共に、現地の教会関係者はじめ人道支援にあたるすべての人々に励ましをおくられた。

 







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